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ふぅ、慌てて逃げてきたのは良いけど、途中に居た数人の精霊を逃しちゃったな…。
まぁ仕方ない、今からでも遅くないか。
少し森を歩くと木の根元に木精霊ドライアドが居た。
「そこのドライアドさん、ちょっと俺の剣で旅行しない?」
ドライアドはすぐに
「あなたのようなお子様には興味無いの。またね、ボク。」
そう言い残して去ってしまった。
どうやら言い方が悪かったようだ。
気を取り直して、木の幹で休んでいた風精霊フライバットに頼み込んだ。
「そこの蝙蝠野郎!お前一緒に来やがれ!」
「あ?お前誰に言ってんだ!」
腹に体当たりされてのた打ち回っている間に逃げられてしまったようだ。
今度は相性が悪かったようだ。仕方ない。
その後幾度と無く交渉を試してみたが、結果は惨敗。
太陽が真上に差し掛かり、そろそろ疲れが出始めた。
確かこの辺に池があったはずだ。そこで休憩にしよう。
ドオオォォォン!!!
大きな爆発音がした方向は、今から向かう池であった。
急いで駆けつけてみると、
大きな鳥---ウィンドバード---が全身甲冑に身を包んだ槍使いに襲い掛かっていた。
ウィンドバードは普段はおとなしい筈なのだが…考えるよりも足の方が早かった。
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