track.1 / アイス・ドウター窃盗団

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 朝陽が徐々に上がり、朝靄が微かに発生していた。  まだ時間は早いがレイヴァンはズボンにベルトを通し、魔法銃とサバイバルナイフと鞘をベルトに取り付けた。  その上にロングコートを着こなすと、昨日の夜に開け放した窓を閉めた後、部屋から出ていった。  その頃、少女のベッドの中からブラッドが出てきて毛を逆立てていた… 『シャァァ…』 「ん……ブラッド?どうしたの?」  少女がベッドから降りるとブラッドは玄関の方へ走って行った。  少女も不思議に思い玄関まで走り、外を確認すると窃盗団の手下達が家の前で銃をチラつかせながら6人程で集まっていた。 「な…なんでまた……」  少女はトラウマがあるのか呼吸を乱し座り込んでしまった。  ブラッドはチラッと心配そうに少女を見たが、玄関の近くの開いている窓から飛び出した。 「あっ…ブラッ……えっ!?」 『ガルルルル……』  ブラッドの姿はブラック・タイガーの様な姿になっていて、赤い瞳で獲物を喰らい殺すような目をしていた。 「なんだコイツ!?」  窃盗団のうちの1人が気が付き、ブラッドに銃口を向けた。  
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