3人が本棚に入れています
本棚に追加
朝陽が徐々に上がり、朝靄が微かに発生していた。
まだ時間は早いがレイヴァンはズボンにベルトを通し、魔法銃とサバイバルナイフと鞘をベルトに取り付けた。
その上にロングコートを着こなすと、昨日の夜に開け放した窓を閉めた後、部屋から出ていった。
その頃、少女のベッドの中からブラッドが出てきて毛を逆立てていた…
『シャァァ…』
「ん……ブラッド?どうしたの?」
少女がベッドから降りるとブラッドは玄関の方へ走って行った。
少女も不思議に思い玄関まで走り、外を確認すると窃盗団の手下達が家の前で銃をチラつかせながら6人程で集まっていた。
「な…なんでまた……」
少女はトラウマがあるのか呼吸を乱し座り込んでしまった。
ブラッドはチラッと心配そうに少女を見たが、玄関の近くの開いている窓から飛び出した。
「あっ…ブラッ……えっ!?」
『ガルルルル……』
ブラッドの姿はブラック・タイガーの様な姿になっていて、赤い瞳で獲物を喰らい殺すような目をしていた。
「なんだコイツ!?」
窃盗団のうちの1人が気が付き、ブラッドに銃口を向けた。
最初のコメントを投稿しよう!