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レイヴァンは点々と血痕が落ちて移動しているのを見つけた…
「ブラッド…
一匹殺し損ねたみたいだな…」
『ニャァ…』
ブラッドは元の黒猫の姿に戻っていた。
少女は力無く立ち上がった。
「女…大丈夫か?」
「はい…ちょっと気持ち悪いですけど…」
確かにアレだけの大量の血を飛び散るのを見れば誰でも気持ち悪くなる筈だ。
しかし、ブラッドは毛を逆立てながら家の中に向かって威嚇していた…
「…新手か?」
「――レイヴァンさん!
確か、最初6人居たんです!」
レイヴァンは目の色を変えた。
「女!1人暮らしか!?」
「…お姉ちゃんと2人暮らしですけど」
ブラッドが少女の家の中に飛び込んだ。
「女!邪魔するぞ!」
「えっ!?」
バンッ!!!
『キャンッ!!!』
銃声とブラッドの悲痛な鳴き声が玄関まで聞こえていた。
「…チッ……!」
レイヴァンと少女はブラッドの声がした方へ走って行った。
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