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レイヴァンがブラッドの声がした部屋に飛び込み魔法銃を構えた。
「はっ…店を潰して母親も殺してやったのに…
さっさとこの街を出てかねぇからだ…」
部屋に居た男は銃口をレイヴァンに向けた。
「誰だか知らねぇが――…」
ドゥンッ!!!
レイヴァンは男より先にトリガーを引き、男な左足を吹き飛ばした。
「ぐッ…!ウゥッ…!」
「貴様…母親を殺っただと?」
レイヴァンは男の頭に靴のまま足を置いた。
「ぐッ…あぁ!ここの父親は戦争で早くに死んだらしくてな!
リーダーの命令でここの土地を空けるように薬屋だったこの店の店長の母親を俺達の体で慰めた後で殺してやったのに…
ここの姉妹は動かな――…」
メキッ!バキッ!! グシャッ!!!
レイヴァンは容赦無く男の頭蓋を砕きながら踏み潰した…
その直後に少女が虚ろな目で部屋に入ってきた。
「女……」
少女は姉の近くまで行くと泣き崩れた…
「うっ…お姉ちゃん…!!」
ブラッドは体を張って少女の姉の前に出たが、銃弾がブラッドの横腹を貫通し、少女の姉の心臓を撃ち抜かれていた。
『ニャァ……』
「ブラッド…よくやってくれた…」
レイヴァンはブラッドを抱き上げるとコートのポケットの中に静かに寝かせた。
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