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レイヴァンが見たものは余りにも悲惨なものだった…
宿から1キロほど先にあるシュナリアの家から煙が出ていた…
「…まさか……」
レイヴァンは一気に地面を踏み込んだ。
地面に靴の跡が削るように付いていてレイヴァンの姿は一瞬にして消えた。
ザッ…!
レイヴァンは一瞬の一歩でシュナリアの家の前に付いた。
そこにはバズーカ砲を担ぐ男と、片手を食いちぎられた男だった。
「誰かと思ったら…どっかの餓鬼か」
ドゥンッ!!!
男はバズーカ砲をレイヴァンに向けてトリガーに指を掛けたが、レイヴァンの漆黒の魔銃が男の頭を吹き飛ばした。
「なっ…テメェ!!」
片腕が無い男は、逆の手で銃を構えた。
だが、レイヴァンは漆黒のナイフを男の喉元に構えていた。
「貴様の腕……ブラック・タイガーのような魔獣に噛みちぎられたんだろ?」
「!?……なんでその事を…」
「アイツは俺の相棒だからな…
後…良いことを教えてやる…
接近戦なら銃よりナイフの方が速くて確実に…殺せる」
レイヴァンは素早くナイフで男の首を切り落とした。
「――シュナリア…」
レイヴァンはそう呟くと、焼けてバズーカ砲で吹き飛ばされボロボロになった煤だらけの家の中に入っていった。
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