track.2 / アイス・ドウター壊滅

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 シュナリアが目を覚ますと外は真っ暗になり三日月が出ていた。 「よぉ!目は覚めたか? …お嬢さん」  周りの男が気味悪くニヤニヤしていた。 「いゃっ!」  シュナリアが自分に目をやると驚きを隠せなかった…  上着が破かれ下着が見えていた…  両手は後ろで縛られ動かす事が出来ない状態だった。 「な…何をするつもりですか!?」  アイス・ドウターのリーダー ルベリエはニヤッと笑った。 「“今は”何もしねぇよ… この街の住民が寝静まったらのお楽しみが…お嬢さんだ」  シュナリアは悔しさで涙が一粒膝の上に落ちた… 「数年前にも居たな… 薬屋の未亡人の女がよ! 俺の部下達が満足した顔で帰ってきたけどな『何回も何回も犯した後に殺ってきた』ってな!! 同じように……母親の後を追ってみるか!?」  ジリジリと目がイッテる男達がシュナリアに近付いてきた… 「うぅっ……やだっ!!! 誰か助け…――」   ドゥンッ!!!   ドゥンッ!!!   ドゥンッ!!!   ドゥンッ!!!  数人の男の頭は綺麗に撃ち抜かれ完品に近い状況で死んでいた…  撃ち抜いた男は全身を漆黒に包み、人とは思えない殺気を放ちながら魔銃を構えている――  紛れもなくレイヴァンであった。 「貴様等のチームを…壊滅させる…」  
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