track.2 / アイス・ドウター壊滅

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    ギンッ!!!  レイヴァンは魔銃でルベリエの斧を受け止めたが、勢いに敗け右肩から血が吹き出し氷の斧を赤く染めた… 「レ…レイヴァン!」  レイヴァンは右肩を抑えながらルベリエから距離を取った。 「チッ…」 「防弾チョッキや防弾服は銃弾を受け止めるが、鋭利な刃はすんなり通るんだよ!」  レイヴァンはシュナリアの近くまで下がり、魔銃をシュナリアを縛る縄に狙いを定めた。   ドゥンッ!!!  シュナリアは両手が自由になり、やっと立ち上がる事が出来た。 「レイヴァン…」  シュナリアが心配そうに声を掛けると、レイヴァンは優しい目でシュナリアを見つめた… 「シュナリア…下がれ 俺より後ろには…魔力の欠片すら絶対に通さねぇ…」  レイヴァンはコートを脱ぎ、シュナリアに羽織らせた。 「女なら体を冷やすな…」 「でもレイヴァンが……!?」   ボゥッ!!  レイヴァンの体から漆黒の焔が吹き出した… 「レイヴァン…それは……」 「生まれた瞬間に神に見捨てられた…咎人の“鬼の呪い”だ…」  レイヴァンは悲しそうな目をシュナリアに見せたが、瞳の色が恐ろしく感じる程綺麗に紅く染まっていた…  
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