3人が本棚に入れています
本棚に追加
ギンッ!!!
レイヴァンは魔銃でルベリエの斧を受け止めたが、勢いに敗け右肩から血が吹き出し氷の斧を赤く染めた…
「レ…レイヴァン!」
レイヴァンは右肩を抑えながらルベリエから距離を取った。
「チッ…」
「防弾チョッキや防弾服は銃弾を受け止めるが、鋭利な刃はすんなり通るんだよ!」
レイヴァンはシュナリアの近くまで下がり、魔銃をシュナリアを縛る縄に狙いを定めた。
ドゥンッ!!!
シュナリアは両手が自由になり、やっと立ち上がる事が出来た。
「レイヴァン…」
シュナリアが心配そうに声を掛けると、レイヴァンは優しい目でシュナリアを見つめた…
「シュナリア…下がれ
俺より後ろには…魔力の欠片すら絶対に通さねぇ…」
レイヴァンはコートを脱ぎ、シュナリアに羽織らせた。
「女なら体を冷やすな…」
「でもレイヴァンが……!?」
ボゥッ!!
レイヴァンの体から漆黒の焔が吹き出した…
「レイヴァン…それは……」
「生まれた瞬間に神に見捨てられた…咎人の“鬼の呪い”だ…」
レイヴァンは悲しそうな目をシュナリアに見せたが、瞳の色が恐ろしく感じる程綺麗に紅く染まっていた…
最初のコメントを投稿しよう!