*携帯電話*

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携帯の毎月の支払いにも あたしは困るようになってきていた。 15万前後の給料で 携帯代が2~3万。 返済が7万。 手元にはいつも4万ちょいしか残らなかった。 夜の居酒屋のバイトも行かなくなってしまったあたし。 毎月キツかった。 『ねぇ美和? 話過ぎで通話料高いじゃん? 俺達、二人専用の携帯買わない?』 『うん!家族割にしよ~。』 あたし達の二人だけの専用電話。 あたしは嬉しくなった。 さっそくショップへ行き携帯を買った。 毎月、使用料を払うからと約束してくれて あたし名義でもう一台携帯を買った。 これからは、 どんなに話をしても高くならない。 あたしとヒデクンを 繋ぐ大切な電話。
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