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子供の頃は雨の日が好きだった。
庭に出ると屋根から落ちる雨で、小さな小さな...幅2㎝の川が表れる。
その小さな川が大好きだった。
川の前にしゃがみ込み、水の流れを見つめていると何故か落ち着いた。
日曜日に遊びに出掛けたら、激しい雷雨でミンナずぶ濡れ。
駐車場の入り口には、幅2㍍ 長さ100㍍の巨大な水たまりが出現。
文句を言いつつ水たまりを渡ったけれど、内心は子供心に戻ってあの独特の感触を楽しんでいた。
いつから雨が苦手になったのかな…。
たぶん母になってから。
『洗濯物が乾かない』
『外遊びが出来ない』
『雨に濡れたら風邪をひかせてしまう』
『お出掛け時は荷物が濡れてしまう』
『学校行事に雨だと楽しめない』
そんな事が雨を苦手にさせた理由なのかもしれない。
でも。
自分にとって忘れたくない日....。
二回とも雨が降っていた。
雨の日が苦手じゃなくなった。
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