プロローグ

3/3
前へ
/46ページ
次へ
「でも、すごいなぁ!この降り方」 「雷でも、落ち無きゃいいけど」 「どうだろう?食事しながら自己紹介ってのは」 「飲みながらやりますか」 みんなで食堂にあつまり、取り合えずビールで乾杯して自己紹介がはじまった。 「軍司公一、機械部所属です」 「鈴木昌宏、同じく機械部です」 「石川純です。電子部です。」 「山本彬、電子部所属です。」 「田中義昭、製造部で設計やってます。」 「白石穣です。電波部です。」 「桜井達哉エンジン部でジェット開発してます。レシブロもやりますよ」 「佐藤圭二、エンジン部で附属やってます。」 「海野浩孝です。システム設計ですが、応用も得意です。」 「高橋和夫です。全体設計です。」 食事も終わり、雑談で盛り上がって居たとき、雷が響いた。研修所を直撃したらしく、すごい音とともに電気が消えた。研修所全体がセントエルモの火に包まれたように、みんなの体も青白く輝いた。まもなくして、電気が点いた。 「今の凄すぎです」 「本当びっくりしたよ。」 「みんな青白く輝いたように見えました」 「あれ?バネル見てください。自家発電してますよ。自家発電機あるんですねさすが。」「ここは会長肝煎りで新装したって、ウチの部長が言ってました。」 「へぇー会長が?」 「ええ、部長の話しだと、まるで秘密基地のようになっているそうです。」 「秘密基地?!」 「まぁこのあたりでお開きにしますか?明日から二週間、みっちり絞られそうだから。」「そうですね、明日もあるし、二日酔いじゃさまにならない。」 それぞれ、部屋の確認をして部屋に戻っていった。いつのまにか雨は上がっていた、空は満天の輝きに満ちていた。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

330人が本棚に入れています
本棚に追加