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言葉も出なかった。
昭和六年九月一日、昨日までは平成二十三年八月三十一日、
「これって、70年前に昔に遡ったことに?成るん?」
「僕たち未来戻れるんでしょうか?」
「田中さん、70年過去に来たかも知れないだよ」続けて、白石の疑問に高橋は答えた、「どうして来たか解らない、だから・」
「だから、どう戻るのか解らない」佐藤が後を引き着いた。
山本が思い出したように「昭和六年は満州事変のあった年ですよ」「そうそう、昭和六年九月十八日、柳条湖事件」佐藤が答えた。
「どします?ここに居るんですか?」石川が不安気に呟いた。
「よし!取り合えず研修所の全体を調べよう何か為てれば、不安も薄まるだろう」
「高橋さんの言うり、ここ秘密基地観たいな所なんだろう」軍司が高橋に同意した。
早速、図書室のパソコンで研修所のデータを呼び出した。
資料に寄ると、研修所は地上3階、地下3階で、隣の博物館は地上2階、地下3階、研修所北側に機械室と井戸がある。
研修所の東側の地下に、大型の地下タンクが3基ある。海野が面白い物を見付けた。
大量のトランジスタの原料と、トランジスタ製造ラインだ。
「こんなに!何故運び込んだのでしょうか」誰も答えたられる筈もない。
「それに、食糧の備蓄も凄いですよ、半年ひょっとしたら一年は食い繋いで行けますよ」その事、がみんなに余裕を生み出した。 「これから?」鈴木の言葉が宙をさ迷った。田中が「戦争でも止めてみますか」
全員の目が田中を見た。
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