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そんななか、再会した。 もぅ二度と会いたくなかったあいつ、ヒロ。 東京駅のホーム。 見覚えのある歩き方、背中、髪型。 私の中で全てが一致した。 あいつと目があった瞬間、本能でヤバイと思ぃ隠れた。 私は英字新聞で顔を隠しヒロが近付いて来ない事を祈った。 でも、結局分かっちゃうもんなんだね。 久しぶりに会ったヒロは年相応な営業マンらしくなっていて、私の中の危険装置を解除させた。 と言ってもそのオラオラぶりは昔と変わっておらず、会うなり携帯の番号教えて!と言って私の携帯を奪った。 私は、ヒロから逃れるために携帯を変えたのに…と思い溜め息をついた。 その日のうちに電話が入り夜、飲もう!と誘われた。 話してみてヒロも少しは変わったんだと思いokした。 でも、やっぱり警戒はするもので親友のミナミの家に夜、泊まりに行くことになっていた。 それにしてもあんな広い東京駅、まして朝のラッシュ時にあんな事あるのだろうか。 偶然なのか… 必然なのか… 友達いわく、後をつけてたんぢゃないかって。 不安がよぎった。
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