タイム1

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 私が、彼女を好きな事がみんなにばれるのが嫌だったので、誰にも聞けず、時々学年で集まった時、見かけたりする事がとても嬉しかった。  だが、それよりも彼女に “俺を見て欲しい”  という気持ちの方が強かった。  元々、目立つ少年ではあったが、それは、学年レベルにエスカレートする。  3年の二学期は学級副委員なのに学年委員長をやったりとかする。  その年の学芸会の閉会の挨拶で、壇上に上がったりしても、私は上からちほさんを探して “見てるか~”  って感じで挨拶したりしていた。  6年になっても同じクラスにはならず、ただただ、彼女を見かけたら、嬉しいなあ~と思っていた。  修学旅行の写真で欲しい写真を番号を書いて買うのがあって、彼女の比較的メインで写っている写真を、番号間違いのフリをして買った事もあった。
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