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私が、彼女を好きな事がみんなにばれるのが嫌だったので、誰にも聞けず、時々学年で集まった時、見かけたりする事がとても嬉しかった。
だが、それよりも彼女に
“俺を見て欲しい”
という気持ちの方が強かった。
元々、目立つ少年ではあったが、それは、学年レベルにエスカレートする。
3年の二学期は学級副委員なのに学年委員長をやったりとかする。
その年の学芸会の閉会の挨拶で、壇上に上がったりしても、私は上からちほさんを探して
“見てるか~”
って感じで挨拶したりしていた。
6年になっても同じクラスにはならず、ただただ、彼女を見かけたら、嬉しいなあ~と思っていた。
修学旅行の写真で欲しい写真を番号を書いて買うのがあって、彼女の比較的メインで写っている写真を、番号間違いのフリをして買った事もあった。
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