序章 始まりは出会いから

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「……か」 呟く自分の言葉にハッとなり、思わず口を塞ぐ。 暫くして思う、「今は自分一人なのだから隠す必要は無い」と…… ふと思えばそんな事をした自分が馬鹿みたいだ。 自分はこの力を嫌ってる筈なのに、使う事には躊躇していない。 ならば自分はこの力を嫌っては無いのではないか……と思う。 ……こんな事、考えていてもしょうがない。 相手に入れ込むなと、何時か辛くなるからと自分に言い聞かせる。 どうか向こうもそう思ってくれれば良い……と都合の良い事を思う自分がいる……
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