第二章 剣鬼到来

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二人の足では結構時間はかかるが、決していけない距離ではない。 月が沈む前には鳥辺野に着く事が出来た。 「……気味が悪いですね」 「……だな」 此処は亡者が住まう土地。 なれば、生者が住まう土地と雰囲気が違うのは道理。 確かに気味の悪い場所には違いないがな…… 「此処に……雫が……いるんでしょうか……?」 「……多分な」 夢に出てきた場所は此処であったのだ。 出てきてもらわなければ困る。 無事でいてくれ……雫……
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