第三章 心とは

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気味の悪い場所をゆっくりと二人で歩く。 不気味な霧が出ているせいで周りが良く分からない。 東宮様に危険が及ばないようにしなければ…… 「……様ー!!」 ……直ぐ近くでもの凄く聞き覚えのある声を聞いた。 そっちの方へ行くと、自分の想像がきっちり当たっていた。 そこにいたのは衣を被り、やってきた雫の妹姫――椿姫だった。 「何故、あなたまで此処に……」 此処まできては頭を抱えるしかなかった。 行動力はあるから良いと言えば良いんだけどな……
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