第三章 心とは

11/12
前へ
/107ページ
次へ
とりあえず、黎明の止血は終わったので椿姫の方の手伝いをしにいく。 雫の腹からはたえず血があふれ出している。 止血の効果はあまり無いようだ。 一体如何すれば良い……っ!! その時、雫の体と僕の体、黎明の体を光が包む。 その光の眩しさと突然の出来事に僕は思わず目を瞑った。 しかし、光が僕達を包んだのはほんの僅かな時間だけで、直ぐに光は消えてしまった。 驚いた事に、あれほど深かった雫の傷口が塞がり、完全に治っている。 もしかしてと振り返ってみると、黎明の傷も治っている。 これはいったい……
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加