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「僕は強いと言うけど、そうでも無いんだよ」
「え?」
「ラクスやリウェルの気持ちが分かるのに何かしてあげる余裕が無いんだ…」
そう言うと、キラは悲しそうに微笑んだ。
それはシンも同じだ。
「だから、リウェルが困らないようにあの命令に従った」
「俺は…」
「シンは戦場に行くんでしょう?僕の分まで皆を守ってね」
「分かっている…」
シンはそう答えると、キラに尋ねる。
それは聞きたかったことでもあった。
「何で砂漠の虎やヴィーノ達はアイツと一緒に裏切ったんだ?」
「ヴィーノ君達は良く分からないけど、バルトフェルドさんなら何となく分かるよ」
「俺、あの人の事良く知りません」
シンの疑問にキラは複雑な表情をしたまま答える。
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