第二十三幕

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「冬は生かすべき人間だ。見たろ?素晴らしいくらい臨機応変な対応と運動神経。」 ナツキは恍惚感を味わっている。 「で…ですが…殺【あい】せと命じられたのは…ナツキ様では…。」 前に出た戦士が困惑する様に言う。 ナツキはそれを冷たいまなざしで見た。 「ダメだな…何もわかっていない。お前ごときが何人束になろうと冬には勝てないよ…。」 「クックッ。」 秋がナツキの答えに同感して笑うと戦士は秋を一瞬睨んだ。
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