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当然秋はそのまま車に乗り込む。
血の匂いが染み付いたコートを脱いで後部座席に投げた。
秋は血の匂いは嫌いじゃなかった。
「幼馴染みか…。」
秋は車を走らせながら呟いた。
『にーちゃんは、季節の中で一番何が好き?』
『俺は春だな。』
『お前には聞いてない!』
『ハハハ。俺は夏だなぁ…。』
『俺、秋が好きだ!』
『みんなバラバラだな。』
『冬がいないな…。』
『冬が好きな奴見つけなきゃ!』
『そうだな…。』
『面倒くせぇ!』
『お前うるせぇ!』
『ハハハ…。』
「クソッ!」
秋は車の中で叫んだ。
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