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冬休みが始まろうとしてる学校の外では雪がちらついている
この年の初雪に校内はざわついていた
昼になり初雪を見ながらご飯を食べようと竜二に誘われたが
渉は人いっぱいいるからヤダと言っていたが
しぶしぶついて行った
渉の予想通り屋上には人がいっぱいいた
渉
「寒いし人いっぱいいるからやっぱ教室行くべ」
竜二
「何を言うか
こういう時だからこそ俺たちもまざろうという常識がお前にはないのか!」
渉
「いあ力説してもらった所悪いがカップルばっかだろ・・・」
竜二
「俺らもいちゃつくか?」
渉
「バカ言うな
さっさと食って行くべ」
渉と竜二が弁当箱を開けてご飯をしていると5人ほどの女子生徒達の集団が入って来た
竜二
「おい渉!
女子がいっぱいきたぞ!!」
渉
「なんでテンション高くなってんだよ」
竜二
「あれって2年生だよな」
渉
「じゃないか」
竜二
「渉 どの子が好みだ
俺に言ってみ」
渉
「なんでだよ・・・」
竜二
「俺がその子をお前と会う約束をしてきてやろうではないか!」
渉
「自分のナンパもうまくいかない奴がなんでそんな自信あんだよ」
竜二
「それは言うな・・・
いいからどの子だよ!」
渉は適当に女子生徒の集団から一人選んで住ませようとした時だった
一人見覚えのある子がいた
小柄な体に身の丈ほどある美しい黒髪
渉
「あれ・・・?」
渉がその子を見つめていると他の子が気付いた
女子生徒
「ねぇあの人さっきからこっち見てるよ・・・?」
女子生徒
「いるよねぇあゆ男子」
女子生徒
「手振ってみようか(笑)」
女子生徒
「その気にさせたら後が怖いからやめときなよ(笑)」
竜二
「あんまジロジロ見てるからなんかこそこそ話し始めたぞ
気になる子でも見つけたのか?(笑)」
渉
「いあ・・・そゆわけじゃないんだけど・・・」
こそこそ騒いでる女子達の間から覗きこんだ少女が思わず呟く
茜
「あ・・・」
女子生徒
「茜の知り合い?」
茜
「ううん
別に知らない人(笑)」
しらを切る渉はもう一度出会えた茜と話がしたかった
あの夜の事は夢じゃなかったのか
現実だったのか・・・
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