storybook

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渉は立上がり茜のもとに行った 女子生徒 「ねえこっちにきたよ?」 茜 「・・・」 渉 「あの朝下さん?」 女子生徒 「やっぱ茜の知り合いだったんじゃーん」 茜 「知らないよ?」 渉 「あの昨晩の事なんだけど・・・」 茜はバンっと箸を弁当箱に置き渉を引っ張って校内に入って行った 渉 「朝下さん?」 茜 「何でも言う事聞くから昨日の事は忘れてほしいんだよね あんまり知られたくない事だから・・・」 渉 「そっか・・・」 (やっぱりあれは現実だったんだ) 茜 「・・・」 渉 「まあ仕方ないよね 誰にでも知られたくない事はあるだろうし・・・ それにしてもまさか同じ学校に通っていたなんて驚いたよ(笑)」 茜 「私もまさかまた会うなんて・・・」 渉 「一つ下の学年だったんだね」 茜 「うん あのさ・・・ 皆待たせてるからもういってもいいかな?」 渉 「ちょっとまって」 茜 「何?」 渉 「あのさ さっき言ってた何でも聞くってやついいかな・・・?」 茜 「・・・できる範囲でなら」 渉 「あのさ・・・ 友達になってください」 茜 「は?」 渉 「いあだから 友達になってください(笑)」 茜 「本気で言ってるの?」 渉 「本気も本気(笑)」 茜 「・・・言っとくけど一回しか聞かないんだよ?」 渉 「うん わかってる」 茜 「まあそれで平田さんがいいなら・・・」 渉 「あ、後さ 平田さんってのもやめない?」 茜 「一回しか聞かないって言ったけど」 渉 「いあこれは命令じゃなくてお願い(笑) 俺も茜って呼ぶからさ 渉でいいよ」 茜 「・・・平田」 渉 「ま、まあ最初はそれでいいや! よろしくな茜」 茜 「よろしく・・・」 渉は勇気を出して一歩踏み込んだ事を心からよかったと思った あの時一目惚れした茜と友達になり 携帯の番号とアドレスを手に入れた 教室に戻ると竜二にしつこく聞かれたが 渉は適当に言ってその場を乗り切った 6限目終了のベルが鳴り響く 帰りのホームルームを済ませると渉は茜を探しに校内を回ったがその姿は無く そのまま帰宅した。
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