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初めての任務とは言え、気を抜くと死にますよ。軽く微笑みつつ刀を構える沖田。
「さぁ、私が相手です。」
口調は柔らかだが、威圧感が尋常ではない。
長州藩士は二人。
「吉田さん、退いちょって下さい。沖田はかなう相手じゃないけえ、私が相手をして時間を稼ぎます!!」
どうやらそのうちの片方は、今を騒がす吉田稔麿。
「秋吉!馬鹿なことを言うとる暇があったら、さっさと刀を構えんか!!沖田はわしが相手をする、お前はそっちの奴の相手じゃ。」
そして勝って、二人揃って逃げるけえのお!!と稔麿。
「吉岡さん!援護しますから、協力お願いしますね!!」
言い終わると同時に稔麿に斬りかかる沖田。
「お前の相手はわしじゃ!」
秋吉と呼ばれた浪士が斬りかかってきた。
ゆっくり観察している訳にはいかなそうだ。
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