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「私はね、吉岡さん。」怒り狂っている吉岡に比べ、沖田は驚くほど静かだ。
「人を斬ることについて好きとか、嫌だとか、思ったことがないんです。」
「………。」
それが本当なら、やはりお前は化け物だ、沖田。人を斬ることに何も感じない奴なんて、そいつはもう人間じゃない。
吉岡は黙って、耳を傾ける。
「ただ、斬らねばならない人がたくさんいるということは、とても悲しいことだとは思います。」
こいつは何が言いたいんだ…。
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