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「子供扱いしているのは、歳、お前の方だろう。」
「何故です。」
「総司だってもう、立派な男子。女や恋にだって興味が湧くんだ。もちろん、身体にもな。」
「総司は女が苦手です。」
「苦手な訳があるか。あの年になって、女子に興味が湧かないという不健康なやつがいたら、おれがたたっ斬ってやる。もしくは、それこそ診療所行きだ。」
近藤は自信満々だ。
「まあ、確かに。そうかも知れませんな。」
さしもの土方も、折れた。
「でも、普通島原に一人で行きますかね。」
「そう、そこなんだ問題は。」
人差し指を立てる近藤。
「総司のやつ、マジに惚れ込んでいる女がいるに違いない。」
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