コロちゃんとはなシタイ

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こんな状態でメール見てるなんて、なんつう度胸してんだか…。 メールの内容はこうだった。 ---------- 件名:子孫へ ---------- 本文: やあ人間、さっきはよくも蹴飛ばしてくれたな でも猿は心が広いから許してやろう さあ人間、今うさぎに追いかけられてるな 猿は優しいからうさぎが逃げる呪文を教えてやろう ----------- メールはここで終っていた。 教えてやろうだなんて言いながら、何も書いちゃ居ない。 期待した自分が馬鹿だった、と私は待ち受け画面に戻った。 「!」 私は目を疑った。 先程倒してしまった猿の人形が、待ち受けに写っていた。 コミカルな吹き出しとカラフルな文字で、待ち受けな猿は言った。 「いいかい人間」 「赤い文字の部分だけを読むのは」 「危ないから禁止だよ」 「読むなら全部だ」 「呪文も全部だ」 そこに書いてあったのは、 コロちゃんとはなシタイ 私がそれを口にしようとした瞬間、目の前からうさぎの声がした。 「みーつけた。みーつけた。」
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