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それから月日が流れた。
ある日、村に旅人が訪れた。
若い男女で世界を回っており、2、3日滞在したいと言った。
村人は快く彼等を迎えた。
「彼女たちは一体何をしているのですか?」
3日経ち、出立の準備をしていた女の方が、ふと声をかけてきた。
「ん?あぁ、あれですか」
女が指差した方を見て、声をかけられた猟師は気付いた。
そうか、今日だったのだな。
「あれは、まぁ、一種の墓参りみたいなもんです」
「…お墓参り、ですか?でも」
村のすぐ傍にある森の入口に花を供える少女達を見ながら女は首を傾げる。
女の気持ちは分かる。
花を供えている所には墓石も何も無いからだ。
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