赤ずきん

5/25
前へ
/70ページ
次へ
青年の言葉通りであった。 少し歩いたところに川が流れており、花畑が広がっていた。 「凄いわ!あのお兄さんが言った通り」 少女は喜んで花を摘んだ。 しばらくして、花束を作ると少女は再び道に戻り祖母の家を目指した。 「お祖母さんに何をお話ししようかしら。お母さんが刺繍をしているテーブルクロスとかお洋服の話はどうかしら」 お見舞いで何を話そう、あれを話そう。少女はうきうきしながら道を歩く。 花の事を教えてくれた青年の事も話そうと考えていた。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加