怪我

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『美奈魅ちゃん…裏出てる;;』 皐月が美奈魅に教えると、美奈魅はハッとした。 「ごめんなさい!!私ったらつい…」 皐月は笑ってごまかした。 すると、金持ちの男子が彫刻を持って走っていた。 「…ゴラァ!!危ないだろうが!!そこのクソ男子ィ~~!!!!」 あまりの怖さに、流石の先生もびっくりしていた。しかし、皐月は慣れていた。 『だから、美奈魅ちゃん…裏出てるって;;;;』 またも、美奈魅は「やってしまった」と言う顔をした。 「ごめんなさい!!また、私…;;」 普段の美奈魅に戻った。 彫刻を持って走っていた男子を見る。 『…!!!!』 彫刻を持っていた男子の一人がよろけた。 『あなた、危ない!!!!!!』 そう叫び、怪我をしそうなおとなしい女の子は気づき恐怖で動けなかった。 『…!!!!!!』 左手にかなりの痛みを覚える。 「皐月ちゃん!!血が…」 手のひらからは、血が沢山流れ床に溜まる。 『あなた…大丈夫?』 痛いのに、無理矢理笑顔を向ける。
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