怪我

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「ま…麻那華さん。俺のせいだ…」 よろけた男子は青ざめていた。 「本と…『良いのよ!私以外怪我人が出なくて…イタ;』 美奈魅は、皐月の手を布で手当てした。 「あ…麻那華さん。ごめんなさい…傷…」 怪我をしそうになった女の子が謝る。 『良いのよ!!その代わり…友達だよ!』 ニッと笑う皐月。 それを見て、涙を溜めて頷く女の子。 「皐月ちゃん。今日は早退したら…?」 『そうだね。』 そう言って、美術を出た。 〈はい。皐月様?〉 『至急迎えに来て。』 神楽は、「承知しました」と言い電話を切った。 皐月は、鞄に荷物をいれ玄関に向かった。
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