コンクール

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あれから一年。 私は中二になった。 『お母様!』 勢い良く、扉を開けた。 「どうしたの?皐月。」 部屋の中で机に座ってデザインを考えていた母は振り向いた。 『あ…見て!!全部満点だったよ!』 タタタッと走り、母に近付いて見せる。 「本当に。成績優秀ね…皐月。」 そう言って、頭を撫でた。 私のお母様は、世界でも名の知れるファッションデザイナー。 ここは、母のアトリエ。服が沢山ある。 この頃からだった…コンクールの為に何年か外国へ行くと言い出した母。 父は、それに賛成し一緒に行くことにした。
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