430人が本棚に入れています
本棚に追加
今は広間にいる…。
「本当に…コンクールの為に、外国まで?」
先に口を開いたのは深月だった。
「えぇ。そうしたいの…」
空気が重くなる。
『いつ頃に帰って来るの…?』
「それは、解らないよ。母様の気が済んだら…」
父は、少し笑う。
『皐月達…は?』
一番気になっていた。私達は、どうすればいいか…
「二人で行きたいの…もぅ、準備してあるから。」
「明日から、行きたいとは」
父に母。
そっか…いつも、私達がいた。たまには、二人で…
「行ってらっしゃい。私、待つよ?」
「行って来て下さい。たまには楽しむのも良いかもしれない!」
兄も姉も賛成している。
あとは、私だけ…。
最初のコメントを投稿しよう!