コンクール

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今は広間にいる…。 「本当に…コンクールの為に、外国まで?」 先に口を開いたのは深月だった。 「えぇ。そうしたいの…」 空気が重くなる。 『いつ頃に帰って来るの…?』 「それは、解らないよ。母様の気が済んだら…」 父は、少し笑う。 『皐月達…は?』 一番気になっていた。私達は、どうすればいいか… 「二人で行きたいの…もぅ、準備してあるから。」 「明日から、行きたいとは」 父に母。 そっか…いつも、私達がいた。たまには、二人で… 「行ってらっしゃい。私、待つよ?」 「行って来て下さい。たまには楽しむのも良いかもしれない!」 兄も姉も賛成している。 あとは、私だけ…。
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