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文野は、生徒会室に入ると窓を開けた
梅雨のじめじめさが今日はなくとても気持ちの良い風が頬をなでた
『夕暮れの生徒会室』
1番好きなこの景色がもう見れなくなるのは寂しかった
文野は、列んでる机をひとつ、ふたつ‥と触った
「文野さん」
声は三石だった
いつもこんな寂しい気持ちになる時は三石の声がして安心するのだ
「‥みっちゃん。もうすぐ、終わっちゃうんだね‥」
そう言うと三石は、文野の頭をぽんぽんと触った
「寂しいけど、僕らは行かなきゃ」
そう言うとニコッと笑った
文野は、「‥そうだね」っと小さく呟いた
「さぁ!仕事早く終わらせて帰ろう!」
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