一言

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「やっぱり認めてもらえなかったのね」 「探偵じゃクラブにならないか~」 「―でも先月はトランプ部を認めたのに…」 「え!?じゃ何で…」 「理由教えてあげようか?」 つきあたりの角から女子生徒が出て来る。少し茶色い、長い髪の子だった。 「君は誰?」 「彼女は私の友達、香絵(カエ)って言うの」 「ごめんなさい、聞き耳立てるようなことして…」 「いいよ、それより理由って?」 「ここじゃ話聞こえるから図書室行こ」 三人は既に歩き出していた。
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