一言

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奈々はとっさに借りてきた本を見た。 「シャーロック・ホームズ…」 「推理小説が好きだから」 ずっとそばの席でその本を読んでいた。 静かな図書室、二人しかいない。 「ふ…萪くん?」 「渚でいいって」 「じゃあ渚くん、クラブとかしないの?」 「しなーい、多分」 「何で~?」 「クラブなんてありきたりなものしかないじゃん、あと大会とかあると面倒だから」
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