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「わかった…」
「雷、荒と一緒に旋風を討て。後はウォスリスだ」
全員が頷くのを見ると、遼は合図をかけた。
「では、行け!」
次の瞬間、旋風は雷に、ウォスリスは昴によって庭に弾き出された。
その後を、他の三人が追った。
「家の中だと散らかるからな」
「こっちとしても外の方が動きやすい」
旋風と雷は互いに構え、相手の出方を見ていた。
「また色気にやられたのか?」
「朝の借りがまだだったからね」
昴はウォスリスと距離を置き、水による攻撃をよけていた。
「武、準備をしろ」
「ああ…」
遼は武に命令すると、防御体制になっている昴を加勢しに行った。
「武、紙をよこせ」
「無駄にするなよ」
荒は武から紙を奪うと、肉弾戦となっている雷の方へ急いだ。
「師匠、力を貸してください…」
武は呟くと、紙に術を唱え力を込めた。
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