第4章 再戦、そして…

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「お前、援護型だろ」 「…………」 「これならあっちに行っても大丈夫なんじゃないのかな」 「…………」 『バシュッ』 「おっと…」  一方的なおしゃべりの合間に、旋風は攻撃をするが雷はそれを軽々とよけた。 「相手を舐めるな、雷。間合いを広げるとやられるぞ」 「遅いぞ、荒」  追い付いた荒に雷は不満げに言った。 「早いほうだ。まだ、やられてもいないだろ」 「面倒臭いんだよ。演唱無しで出してくるぞ」  どうにかしろとばかりに言うと、荒は眉を寄せて呟いた。 「読めばいいだろ…」 「それが出来るのはお前だけだろうが。うわっ!」 『ザシュッ』  二人の間を風が抜けていった。草と二人の髪が空を舞った。  その光景を背に二人は旋風に目を向けた。彼は両手を広げて風を集めていた。
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