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「なあ、なんか嫌な予感が…」
「よけろよ、来る!」
額に汗を流しながら聞く雷に、荒は静かな声で言った。
「切り裂け、『鎌鼬』」
旋風が叫び両手を振り下ろした瞬間、風が三人を中心に暴れた。
「荒、雷!くっ…」
「よそ見をしているとは余裕だね」
二人の姿が風に消える瞬間を遼は目撃していた。その隙に、ウォスリスは錐を形成し遼を狙うが避けられる。
「くそっ、昴!」
「逃げんなよ、このオカマ!」
「オカマ言うんじゃないよ、このヘタレ!」
「俺はヘタレじゃねえ!」
昴は応えるとウォスリスに攻撃を加える。だが、防がれてしまい思わず口が出てしまう。
「悪口対決をしている場合か」
「うわっ…」
「あっぶねえだろ、武!」
武が放った紙は接近していた二人に飛んでいった。だが、間一髪二人に紙を避けられてしまった。
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