第4章 再戦、そして…

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「なあ、なんか嫌な予感が…」 「よけろよ、来る!」  額に汗を流しながら聞く雷に、荒は静かな声で言った。 「切り裂け、『鎌鼬』」  旋風が叫び両手を振り下ろした瞬間、風が三人を中心に暴れた。 「荒、雷!くっ…」 「よそ見をしているとは余裕だね」  二人の姿が風に消える瞬間を遼は目撃していた。その隙に、ウォスリスは錐を形成し遼を狙うが避けられる。 「くそっ、昴!」 「逃げんなよ、このオカマ!」 「オカマ言うんじゃないよ、このヘタレ!」 「俺はヘタレじゃねえ!」  昴は応えるとウォスリスに攻撃を加える。だが、防がれてしまい思わず口が出てしまう。 「悪口対決をしている場合か」 「うわっ…」 「あっぶねえだろ、武!」  武が放った紙は接近していた二人に飛んでいった。だが、間一髪二人に紙を避けられてしまった。
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