第4章 再戦、そして…

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「避けられるように狙っている」 「接近の時は俺も巻き込まれるだろ!」 「頭を打てば少しは良くなるんじゃないのか?」  武と昴の会話に口を突っ込むウォスリス。彼は、攻撃を避ける遼に戸惑っていた。 「このオカマが。言いたい放題言いやがって…。 遼、使う許可をくれ!」 「…っ、怪我をするなよ!」  遼は目の前に生まれた錐を崩しながら答えた。昴はその言葉を聞くとニヤリと笑い、構えを変えた。 「よし、武。着いてこいよ!」 「こちらの台詞だ」  掛け声と共に、二人の姿がウォスリスの視界から消えた。そして、背後から衝撃が襲って来た。 「ぐっ…いつの間に?!」 「それは…」 「今の間に」  言葉と同時に二人は左右に別れて姿を現した。昴の手には何故かグローブがはめられていた。 「実戦では久しぶりだから、調子がでねぇや」 「紙が少ない。お前だけが行け」  肩を回しながら言う昴に対し、武は手持ちの紙を見てため息をついた。
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