第4章 再戦、そして…

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「あぐぁっ…」  武の顔色が無くなり、意識も飛びそうになっていた。 「反応がなくなってきちゃった…。もう、いいか」 「やめろ!」  遼は近づこうとしたが、目の前を風の刃が通りぬけ、距離を広めてしまった。 「さあ、時守遼。お前のせいで彼は犠牲となるんだよ…」  ウォスリスはうすら笑いを浮かべ、遼に言った。 「俺のせいで…」 「そうだ。お前が生きているから誰かが犠牲になるんだ」 「遼…そいつ…の話しを聞く…な」 「お前は黙っていろ」  ウォスリスは言葉を紡ごうとする武を、貫いている針を捻ることで意識を飛ばさせた。 「ふっ、さて、時守遼。大事な仲間が死ぬところをしっかり見ておけ」  ウォスリスの叫びに水が反応すると、何百という錐が武に向かって伸びていった。  そして、『それ』は起こった。
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