第4章 再戦、そして…

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「俺は飲み物を作るから、荒は怪我の治療をしていろ」 「別に、これぐらい舐めればなお…」 「舌に塩をなすり込んでやろうか?」 「…する」 「よし、武はソファーに座らせておけ」  二人がうきうきと掃除をしている間に、遼は全員分のお茶を用意した。 『終わった!』 「お疲れ。怪我の治療をしたら飲んでいいぞ」 「遼、治療終わった」 「はい、荒。ほうじ茶だ」  遼は荒に湯飲みを渡すと、武に近づいた。 「武、お茶だ。暖まるぞ」 「ありがとう…」  武は眠っていたのか、目を半分閉じた状態で湯飲みを受け取った。 「いちっ、雷、あんまり乱暴にするな」 「届かないからやってるのに、何だよその言い草は!」 「おい、遊んでいるとお茶が冷めるぞ」 「俺、おーわり。おー、暖まる…」 「この恩知らずが…」  ぶちぶち文句を言っていた雷もお茶を飲んで顔を綻ばせていた。
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