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今から数千年前、この地に『闇』が封印された。
その場には五人の人影があった。
「これで…終わったのか?」
呟いたのは紅蓮の髪と瞳を持つ青年『朱雀』。地面に座り込み、短く立っている髪をぐしゃぐしゃに掻き回していた。
「ああ…」
それに答えたのは腰までの白髪を細い棒状に縛っている碧の瞳の青年『白虎』。常に無表情だった顔には、疲労と困惑の色が出ていた。
「長かった…」
溜息のような声を出したのは、肩にかかるぐらいの群青色の髪と瞳を持つ青年『青龍』。彼は膝を曲げて腕を前に投げ出し俯いていた。俗にいう『ヤンキー座り』である。
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