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二人の姿を確認するや否や、昴は駆け足でやってきて謝罪を述べた。
「りょ~う、ごめ~ん。担任に捕まっちゃった」
舌を出して言う昴を見て、雷は顔を青ざめた。
「キモいぞ、おまえ」
その言葉を引きがねに口喧嘩が始まった。それを横目に後からやって来た二人は遼の前に行った。
「すまない、遼。待たせてしまった…」
「あいつに巻き込まれた」
武は謝り、荒は昴を指さし、不機嫌に言った。
「…………」
何の反応もしない遼に二人が首を傾げていると、横から雷が首を突っ込んできた。どうやら、口喧嘩に飽きたらしい。
「おい、俺にはないのか?」
その言葉にピキッと来たのか、二人は雷に突っ掛かった。
「……いつも人を待たせている分際が、言えた口か?」
「うっ…」
「遅刻魔、三年寝太郎……」
「理数系は良いくせに、文系はまるっきり駄目な人待たせ屋」
「睡眠時間半日」
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