第3章 馬鹿(?)の襲来…かな

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「勿体振らずに、早く教えろよ!」  八つ当たり半分に雷が昴の胸倉を掴み言った。 「(ピキッ)わかったよ、言うから離れろ」  昴は雷を引きはがすと、遼に近づき『その事実』を言った。 「りょ~う、前に皿を落として割れたって言っていたけど、 ……あれ、その前に雷がヒビ入れて、ばれないように片付けたやつだよ」 (((ピキッ)))  雷以外の3人の額に青筋が浮き、雷は顔を青ざめた。 「おまっ、なんでその事を!」 「お気に入りだったのにな。あの後、同じ皿を探してもなかったよな」  昴はさっきの腹いせに、だんだんと雷を追い詰めるような言葉を繋げた。  ふと、雷は思い出したように昴に言った。 「それ以上言うとお前のも言うぞ」 「へっ、俺のは全部ばれているぞ」  いばれた事ではないことを、昴は胸を張って言った。しかし、雷は不敵な笑みを口に浮かべた。 「布団の件は?」 「…………(汗)」
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