22人が本棚に入れています
本棚に追加
「遼、こいつはお前がいない隙にお前の布団で寝ていた」
雷は昴を指差しながら宣言した。
「それだけじゃない。寝ながら菓子を食い、漫画を読んでいた」
「そ、それでも布団はあるぞ」
苦し紛れに言った昴を見て、雷は鼻で笑った。
「知らないのか?
その後、菓子の残骸のせいで遼の部屋に物体Gが出たんだぞ」
((ビキッ))
聞いていた2人の筋が数を増やした。
「そ、それは…………」
青ざめた表情の昴は目を泳がせ、言葉を濁らせた。
「…………ところで、遼の様子は?」
『あ………』
武の言葉に全員が遼の方を向いた。外見的には変わらないように見えるが…。
(絶対戻ってきてる!!!)
遼の周りにはどす黒いものが立ち込めていた。
最初のコメントを投稿しよう!