第3章 馬鹿(?)の襲来…かな

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「遼、こいつはお前がいない隙にお前の布団で寝ていた」  雷は昴を指差しながら宣言した。 「それだけじゃない。寝ながら菓子を食い、漫画を読んでいた」 「そ、それでも布団はあるぞ」  苦し紛れに言った昴を見て、雷は鼻で笑った。 「知らないのか? その後、菓子の残骸のせいで遼の部屋に物体Gが出たんだぞ」 ((ビキッ))  聞いていた2人の筋が数を増やした。 「そ、それは…………」  青ざめた表情の昴は目を泳がせ、言葉を濁らせた。 「…………ところで、遼の様子は?」 『あ………』  武の言葉に全員が遼の方を向いた。外見的には変わらないように見えるが…。 (絶対戻ってきてる!!!)  遼の周りにはどす黒いものが立ち込めていた。
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