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そして、数分後…
遼はゆっくりと顔を上げた。その顔は無表情だった。
「お前ら……死にさらせ、この馬鹿どもが!」
『ギャアアアァァァ』
二人の馬鹿の悲鳴があがった。問答無用で遼は二人を殴っていた。
何はともあれ、二人の犠牲者が出たが、遼はきちんと戻って来たのだった。
『良い方に終わらせるな!!』
…ちっ、生きていたか。
「……空に向かって何か言っている二人はほって置いて」
「遼、さっきはどうしたんだ?」
遼は軽く首を傾げた。
「…………なんだったっけ?」
『………はあ?』
「忘れた…かも」
本当に忘れたらしく、首をさらに傾げる遼を見て他の四人は言葉が出なかった。
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