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「俺達って…」
「なんのために殴られたんだ?」
(遼を起こすためだろ。後、やられ役)
『ウッサイ!』
「本当に、何を言ってんだろ、あいつら」
二人で顔を見合わせて空に向かって叫んでいる馬鹿達は、端から見ても馬鹿だった。
「…放って帰るか」
「そうだな、疲れたし」
「帰るか」
まだ何か叫んでいる二人をよそに、三人は門へと歩き始めた。
「今日は何を作るんだ?」
「おまえら、たまには自分達で作れよ」
「…自分で作るより、遼の方が美味い」
荒が呟くと、武が嫌そうな顔をした。
「荒が作るのは食べれた物ではないからな」
「…料理は苦手なんだよ」
「四人で作って食べてくれよ」
「俺達で一番マシなのを作るのは俺だけど、和風しか作れないから」
すぐに飽きる奴らがいるんだよ、と武がため息をつくと、荒は遼に願うように言った。
「なんでも作れるのは遼だけだ」
ちなみに、荒が好物としている料理は遼のみが作る事ができる。
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