第3章 馬鹿(?)の襲来…かな

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「俺達って…」 「なんのために殴られたんだ?」 (遼を起こすためだろ。後、やられ役) 『ウッサイ!』 「本当に、何を言ってんだろ、あいつら」  二人で顔を見合わせて空に向かって叫んでいる馬鹿達は、端から見ても馬鹿だった。 「…放って帰るか」 「そうだな、疲れたし」 「帰るか」  まだ何か叫んでいる二人をよそに、三人は門へと歩き始めた。 「今日は何を作るんだ?」 「おまえら、たまには自分達で作れよ」 「…自分で作るより、遼の方が美味い」  荒が呟くと、武が嫌そうな顔をした。 「荒が作るのは食べれた物ではないからな」 「…料理は苦手なんだよ」 「四人で作って食べてくれよ」 「俺達で一番マシなのを作るのは俺だけど、和風しか作れないから」  すぐに飽きる奴らがいるんだよ、と武がため息をつくと、荒は遼に願うように言った。 「なんでも作れるのは遼だけだ」  ちなみに、荒が好物としている料理は遼のみが作る事ができる。
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