第3章 馬鹿(?)の襲来…かな

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『ドカッ』  急に遼の姿が二人の視界から消えた。 「遼、腹減った!」 「あっ、昴。抱き着くんじゃね!」 「…………」  足元では雷が昴の首を絞めていたが、その下で遼が不機嫌そうに潰れていた。 「…おまえら何をしているんだ!」 『あっ、武の口調がもどって…』  シュッと風を切る音が聞こえると、二人の姿は遼の上から消えた。そして、近くの木からは潰れる音が聞こえた。 「遼、大丈夫か?」  荒が二人に回し蹴りをあびせ飛ばしたようだ。彼は脚を下ろすと、武が遼を抱き起こし、服に付いたホコリを払った。 「たくっ、あの馬鹿どもは…俺の遼を潰すとは…」 本音が出てますね、武さんも… 「あぁ?」  武は虚空を睨みつけた。その様子に荒は首を傾げた。
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