第3章 馬鹿(?)の襲来…かな

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「?……どうかしたか?」 「そろそろ離せ」  遼が答えると荒は眉をひそめ、抱きしめる力を強くした。 「いやだ」 「……恥ずかしいんだよ!」  遼は叫ぶと荒の鳩尾に拳を入れた。 「ぐっ…」  唸り声と同時に力が緩むと、遼は腕から抜け出した。 「おまえら、起きやがれ。帰るぞ」 『ぐえ…』  武は雷の腹を蹴ると、並んでいた二人は同じ衝撃を受けた。 「お前も正気に戻れ」  いつの間に近づいたのか、遼は二人を蹴った武の背中を蹴った。 「いっ……あれ、俺はいったい…」 「なんてベタな…」 「いてっ、腹が…。雷、重いからどけろ」  四人がうずくまっているのを見て、遼はとうとうキレた。 「お前達、いい加減にしろ!狙われている自覚はあるのか!」  突然の大声に四人はそのままの姿で固まった。
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