第4章 再戦、そして…

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「昴、雷、うるさいぞ。 からかうのはその辺にしろ」 『はーい』  雷と昴は遼の言葉を聞き口を閉じた。それを見てため息をつくと、遼は侵入者に向き直った。 「不法侵入にしては堂々としているな」 「人目を気にしてあげたんだから、ガラスの一枚や二枚はいいでしょう」  遼の皮肉をフードを脱ぎ、笑いながら返すウォスリス。 「乾いた服がまた濡れるし、部屋も濡れた…」 「ふんっ、女ならもう少しらしい格好をしてみろ」 「なにを!」  遼の呟きに、もう一人の男が返した言葉に武が反応すると、遼はそれを止め男に視線を向けた。 「仲間か…」 「御明答。紹介が遅れたね。名前は旋風(センプウ)だよ。 それから…」  ウォスリスの言葉に旋風が動いた。一刃の風が五人を襲った。 「属性は『風』だから。って、言っても無駄か。死んだよね」 「…………」  ウォスリスは笑い、旋風はリビングに目を向けていた。 そして…
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