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「昴、雷、うるさいぞ。
からかうのはその辺にしろ」
『はーい』
雷と昴は遼の言葉を聞き口を閉じた。それを見てため息をつくと、遼は侵入者に向き直った。
「不法侵入にしては堂々としているな」
「人目を気にしてあげたんだから、ガラスの一枚や二枚はいいでしょう」
遼の皮肉をフードを脱ぎ、笑いながら返すウォスリス。
「乾いた服がまた濡れるし、部屋も濡れた…」
「ふんっ、女ならもう少しらしい格好をしてみろ」
「なにを!」
遼の呟きに、もう一人の男が返した言葉に武が反応すると、遼はそれを止め男に視線を向けた。
「仲間か…」
「御明答。紹介が遅れたね。名前は旋風(センプウ)だよ。
それから…」
ウォスリスの言葉に旋風が動いた。一刃の風が五人を襲った。
「属性は『風』だから。って、言っても無駄か。死んだよね」
「…………」
ウォスリスは笑い、旋風はリビングに目を向けていた。
そして…
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